UCは(まだ)特定疾患であり、特定疾患医療受給者票をもらうと、医療費の免除(正確には所得に応じた限度額以上の医療費の自己負担の免除)を受けることができる。
受給者票の期限は1年で、毎年10月1日から翌年9月30日となっている。
例年、8月末までに医療機関の証明書や所得に関する書類を集めて、これを提出すると、9月の終わりころ新しい受給者票が送られてくるのが常であった。
今年は様相が変わり、いつもの書類を集めて送ったら、数日して手紙がやってきた。
特定疾患の継続の書類をおあずかりしました。今回の更新より、制度改正に伴い、保険者への適用区分の確認が必要となった為、大変申し訳ございませんが、現在お持ちの受給者票の有効期限(平成20年9月30日)までに、新しい受給者票をお届けする事が出来なくなってしまいました。10月1日以降、受給者票が届くまでの間に、受診あるいは調剤されてお支払いいただいた、対象疾患に関する保険診療分の医療費につきましては、差額を保健所へご請求いただけますので、必ず領収証(レシート)を保管しておいて下さい。療養費の申請書等は、受給者票と一緒にお送りいたします。
なんだか分からないが、受給者票の発行が遅くなるらしい。
たしかに10月にはいっても受給者票は送られて来ず、その間1回UCの受診があり、いつもよりはその時点での出費がかさみ、数日して新しい受給者票とともに、手紙が送られてきた。
日ごろより、特定疾患治療研究事業につきましては、御理解・御協力をいただき感謝申し上げます。
別添のとおり受給者票を送付致します。
受給者票の送付が大変遅れましたことをお詫び申し上げます。
そして、10月1日以降受給者票が届く前に受診した分の費用がある場合には、同封の書類で申請することを要請していた。
問題はその申請に必要な書類である。
領収書(レシート)、送金依頼書は仕方ないだろう。振込口座の通帳のコピーも、癪ではあるが、このご時勢だから確認のために許そう。健康の保険証のコピーの誤植と思しきも許そう。
釈然としないのは、特定疾患療養費申請書である。
これには、医療機関に書いてもらう部分がある。
医療機関によって異なるが、発行する証明書に1通数千円の費用がかかることが多い。
UCの受給者票の更新のための書類についても、この費用をかけて取得しているのである。
指定されたとおりの期限までに提出しているのにかかわらず、一方的に発行が遅れるといってきて、おまけにその間に立て替た分を返してもらうためには、さらに1枚の書類を書いてもらわなければならないのである。この書類、費用だけでなく手間もかかる。
医療機関の証明を得なくてはならないのは理解はできるのよね、でないと立て替えたのが本当にその病気のための医療費なのかチェックができないから。
で、訊いてみた。
発行が遅れた期間の受診費用のための書類にかかる費用はどうすればいいのかを。
答えは、それについては規定がないのでそれは自己負担になる、とのことだった。
てめえの不手際で遅れたんだろうが! それでいてその間のフォローをする手間をこちとらにかけさせるばかりか、金までかけさせるってのか!
っていうのが素直な利用者感情ではなかろうか。
もっとも、予想された答えではある。
公平性に重きを置く観点からあまり知恵を絞らず考えるなら、普通に達する結論である。
しかし、そもそもはそちらの都合で生じた不利益である。こちらに落ち度はない(はずだ)。その費用負担をこちらに負っつけてそれでいいのか。それは公平性を欠くだろう。
行政として、というかサービス機関としてのあるべき対応は、次のようなものはなかろうか。
(1)「お手紙」にはもっと丁重に謝罪の姿勢を示す。
(2)書類の費用については、特別に予算を計上して、領収証とともに請求してくる場合には全額負担する。
前例がないからといって、(2)を怠るのは許せない。財源がないから(2)をあきらめるというのならまだ理解できる。
まあ、文句をいいたい気分ではあるのだが、電話をした先でお答えくださった担当の方の対応が本当に申し訳なさそうな様子(演技であっても可)だったので、何もいわずに引き下がってみた。
見方を変えれば、特定疾患というエコヒイキを受けている身であるから、お前なにわがままいってんだ、そのくらいいいだろ、という方々もたくさんいらっしゃるはずである。
いずれにせよ、私の感情を収めてくれたのは、電話でお答えくださった担当の方だった。最後は人である(などと、エラそうに言えた義理ではないのだが、最近なにかとそう思う)。