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2009年7月 3日 (金曜日)

(承前)

パワーポイントの操作者をどこに配置すればよいのか。

そんなのはケーブルさえあればどうにでもなると思われようが、ともかくコストは一銭たりともかけるつもりはなく、手持ちの機材だけでやるべき状況であり----なにしろ、前期は会社史上最大の損失を出していた----、また、株主総会という特殊性から万一のミスがあってはならないとされ、モニターの映像だけでなくスクリーンに投影される映像もリアルに確認しながらの操作ができる場所という条件があった。

ちなみにパワーポイントの操作者とは、私のことである。
自分で用意した手前、少なくとも初回の操作は自分が行うこととした(タイミングとか、人に説明するのは面倒だったし)。

結論として操作者(私だけど)の席を図ので記した場所とした。
20090701_2
これは当社の会場の都合上、苦肉の策であった。電源やらスクリーンの置き場やら、その他諸々の条件があった。

「果たしてこれで許されるのか?」という一番の恐れは、私の座る場所とその向きである。

昨日掲載の図で示されるとおり、株主総会の基本フォーメーションは、株主と役員の対峙である。黒子である事務局は奥に目立たぬよう引っ込んでいる。

そうであるところ、私がなるべく端に引っ込むとは言え、株主と役員の間に位置してしまっていいのだろうか。

密かに、その場所はマズいんじゃないか、という指摘が出ることを恐れながらも実施した。
何も言われなかった。
その後、ずっと同じ場所でやり続け、今年で6回目らしい。誰からもまだ場所の不都合をいわれたことはなく、すでにその場所は所与のものとして扱われつつあるようだ。

その後少しは業績も回復し、新たな機材も導入されたりしたので、必ずしもその場所で操作をする必要はないのである。

しかし、今回この席に久しぶりについてみて、この席の利点を強く認識したのである。

では、この席の利点とは何か?

それは、この席だと、役員席および株主席双方の様子がとってもよく分かる、ということである。手に取るように分かる、といっても過言ではない。

これが事務局席だと、役員の様子は後姿から察するしかなく、株主席の様子も見通せはするものの、奥まっている分見にくいというのがある。

その点この操作席は、双方の様子がよく分かるのである。

おかげで、どのような株主様にご来場いただいたのかを逸早く知ることができ、また、役員席の役員の表情もよく見える。
今回、監査報告のところで、監査役が「本番において」ナイスプレイをされていたのだが、おそらく事務局席の人間やほかの取締役のなかには気づかなかった人もいるのではなかろうか。
それは、監査報告をするという部分の科白を、暗譜で行っていたというプレイであった。
(この辺、用語が演奏活動とパラレルの言葉遣いになっていて申し訳ないが、それが最も私の実感に即した表現である)
つまり、「これこれこのように監査を行いましたので、その監査結果をご報告します」という地の部分の科白は暗譜で行い、それからおもむろに書類挟みを拡げて、そこにある監査報告書の本文をよみあげたのである。
いったいそれのどこがナイスなのか?と訝しく思う向きもあろうが、当社では伝統的にすべて原稿どおりに読み上げるというスタイルでやっている人が多いので、たとえ一部でも暗譜でするプレイは、私にとっては新鮮であり、読み上げる書類をわざわざ書類挟みに挟んでおくという演出がなんともそれっぽく、感じ入ったのである。

さらにこの操作席の効能としては、そもそもこれが本来的な効能なのだが、株主席に潜んだ、もとい、株主席側にいる運営側の人間と、音響の調子などの確認をアイコンタクトでできることが挙げられる。事務局席でそれをやろうとすると、かなり見通しは悪く、また不自然に株主の視線を集めてしまうだろう。

そういえば、久しぶりに見にいった3708でも、ここは当社のような安直なパワーポイントではなく、詳細な説明画面や手作り動画を駆使してIRをするのでもっと強力な機材を使ってはいたが、操作者は左右の違いこそあれ、同じように位置していた。真似?(そんなわけない)

(了)

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